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スーパーキャパシタとは

更新日:2023年9月30日

 先回、全固体電池について、言及しましたが、今回はスーパーキャパシタについてコメントしたいと思います。


 スーパーキャパシタ(Super Capacitor)は、いわゆる電気二重層コンデンサのことです。つまり、電気二重層(※)という物理現象を利用することで蓄電量が著しく高められたコンデンサです。スーパー・キャパシタはウルトラ・キャパシタとも呼ばれているものです。


 20世紀末から電気二重層キャパシタ(スーパーキャパシタ)の開発が始まり、いくつかの分野で使用が始まっています。今後、性能がさらに向上すればリチウムイオン電池などの二次電池を代替する可能性があります。


 スーパーキャパシタは陽極と陰極の2つの電極を持ちますが、この2つが二重層という名前の元となったわけではなく、両極それぞれの表面付近で起こる物理現象である「電気二重層」が元となっています。


 スーパーキャパシタの使用中に化学反応がなく、高速回転などの機械的な動きがありません。環境への汚染はなく、騒音もありません。その構造はシンプルで小さく、理想的なエネルギー貯蔵装置です。


 スーパー・キャパシタの充放電は純粋に物理的なプロセスであるため、サイクル数が多く、充電プロセスが高速であるため、電気自動車への適用に適しています。


 スーパー・キャパシタメリットとしては、コンデンサよりも一時的に蓄えらえる電気容量が大きい、充電スピードが速い、寿命が長いなどであり、デメリットとしては、値段が高い(電池に比べてコスパが悪い)、入手性(電子パーツ専門店にしか売っていない)、放電に比例して電圧が落ちる 等です。

 (※)電気二重層(でんきにじゅうそう、Electrical double layer (EDL))は、流体(荷電粒子が比較的自由に動ける系)中の物体の界面に電位が与えられたときに形成される2層の構造のことを指します。


(参考ブログ)




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