今回は、QAネットワークの構成の一部となる「工程抽出」(工程名の設定)作業について述べます。
QAネットワークは、その表の縦と横に項目が配置されており、その交点に数値が2段に分けて書かれ、その上段に発生防止レベルの数値、下段に流出防止レベルの数値が記載されることになります。
このQAネットワーク表の横軸の最初に配置されるのが、工程名となります。(ちなみに縦軸には品質保証項目及び不具合項目が記載されます。)
QAネットワークは、その分析内容がその名の通りマトリックス表示となっている点が特徴的であり、一つの不具合が必ずしも一つの工程だけで発生するとは限らず、複数の工程にまたがる場合に、PFMEAでは見落としの生じる可能性があり、まさに保証の網として、漏れなく対象工程を抽出することが、QAネットワークの大きな目的となっています。
その目的に合致するよう「漏れなく工程を抽出する」ことが、この工程抽出作業での重要ポイントとなります。
QAネットワークの工程抽出の時、その基本となるのが、加工工程のフロー表であるQC工程表であり、その内容をベースとして抜けなく忠実に作成することが重要です。
QAネットワークを有効に活用するためには、できるだけ広い範囲(スルーで見た工程抽出)をとらえることが重要です。社内の組付け工程のみでなく、部品加工工程も、さらに社内の工程のみでなく、仕入先工程も含めた工程抽出を行うことで、より大きな効果を発揮すると言われています。(品質、コスト両面から)
このQAネットワークでの工程抽出に関する手順、進め方に関する支援・指導がコンサルティング対象となります。
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