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インピーダンスアナライザ

更新日:2023年8月16日

 インピーダンス・アナライザ(Impedance Analyzer)とは、LCRメータのところで述べたインピーダンス(量記号「Z」で現され、交流電流の流れにくさを示すものです。) をテスト周波数の関数として測定する電子計測器機器の一種です。


 インピーダンスとは、部品や回路に交流電流を流したときの抵抗値のことですが、インピーダンスアナライザーは、インピーダンスの測定・分析を行うための計測器であり、結果を分析することで対象物の特性を得ることができます。特に、製品開発や試作・出荷検査の場などで正確なデータを採(と)りたい場面で必要不可欠なものです。


 インピーダンスアナライザーは、対象物からの信号を入力する入力端子・検査結果をパソコンなどに転送する出力端子・信号発振機・各種操作スイッチなどで構成されています。本体の大きさは年々コンパクト化されてきており、現在は、検査机に乗る程度のものが主流となっています。


 インピーダンスアナライザーの目的は、電子部品などの特性評価を正しく行うことです。インピーダンスの計測は、品質の維持に役立ちます。主に、電子部品メーカーでの開発・試作分野や出荷検査、電子機器メーカーの特性評価および部品受け入れ時の検査などで使用しています。対象物にインピーダンスアナライザーを接続することで、測定結果を瞬時に得ることができます。


 インピーダンスアナライザーを導入し、使いこなすことで、電子部品などのインピーダンスを精密に測定・分析できます。新製品の開発には、正確な測定値が求められるため、インピーダンスアナライザーの必要性は高く、また、製品化した後も、品質維持や出荷検査などに役立つため、導入メリットは大きいと言えます。


(参考ブログ)



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