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パシベート処理

 パシベート処理(Passivation treatment;不動態化処理)は、ステンレス鋼の表面に不動態皮膜を形成し、耐食性を向上させるための化学的な処理です。


●パシベート処理の目的

 ①耐食性の向上: ステンレス鋼の表面に不動態皮膜を形成することで、腐食を防ぎ、製品の寿命を延ばします。

 ②表面清浄度の向上: 不純物や汚れを除去し、クリーンな表面状態を保つことで、異物混入を防ぎます。



●処理の方法

 ①酸性溶液への浸漬: ステンレス鋼を硝酸やクエン酸などの酸性溶液に浸漬し、表面の不純物を除去しながら不動態皮膜を再生・強化します。


 ②電解処理: 電気分解の原理を利用して、金属表面を滑らかにし、均一な不動態皮膜の形成を促進します。



●不動態皮膜の特徴

不動態皮膜は、金属表面に形成される酸化皮膜であり、以下の特性があります:

 ①耐食性: 酸化クロム層が形成され、外部の腐食性物質から金属を保護します。

 ②薄さ: 不動態皮膜は数ナノメートルの厚さでありながら、非常に強力な腐食防止効果を発揮します。


●適用分野

 パシベート処理は、特に医療や半導体分野など、異物混入を嫌う環境での品質確保に寄与します。また、過酷な環境下で使用される部品において、その効果が顕著です。


 以上のように、パシベート処理はステンレス鋼の耐食性を高め、製品の信頼性を向上させるために欠かせない表面処理技術です。





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