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IoTの保全活用

更新日:2022年12月21日

IoTの用途として、特に生産技術、工場管理に関連するインダストリーIoTにおいて当面の活用目的の主流となっている保全面での活用という形で整理します。

本来インダストリーIoTについては、様々な分野で活用可能な技術であり、いずれはスマート工場や最適化、自律化を目指すものですが、今回は、スモールスタートが一般となっている現時点の状況ついて、まず保全面での活用内容をまとめることとしました。


【IoTの保全活用内容】

①設備稼動管理

 設備・ラインの稼働状況(CT、大停止、チョコ停、稼働率等)の履歴として実績データの記録・収集を行い、一般的な定期保全や消耗品補充の必要性の根拠につなげることを目的とする。


②設備保守支援

 保守活動を行うためには、どのような環境下で、どのような工程・動作をしてきたかという情報の記録が必須であり、IoTはそのような保守活動の準備段階におけるデータ収集や、要注意パラメータ監視等に活用され、それらがいわゆる定期保全(生産部署が行う日常保全(日常点検)、設備保全部署が行う定期保全(定期点検))等の管理内容に反映される形となる。


③設備障害監視(検知)

 生産処理の遅れ、機器の停止、停電、材料や消耗品の遅れなどの何らかのトラブルを検知して、監視センターへ連絡を行い、補修指示につなげる。その際、保守要員が駆けつける前に、一次診断をまとめて連絡する(IoTにより、自動で診断内容をまとめて連絡)ことにより診断工程の時間短縮をはかる。


④設備障害予測

 過去のトラブル時の予兆データ(振動・異音、温度異常等)を検知して、近い将来のトラブル発生の可能性を評価(IoTにより、自動で評価)して、監視センターへ警戒情報を発信する。


以上、生産技術、工場管理に関連する主に設備保全管理面でのIoT活用内容をまとめてみたが、IoT導入により、保全管理の精度、スピードを飛躍的に向上させるポテンシャルを秘めていることがわかる。

このようなIoTの保全管理への適応に関連する指導、支援が コンサルティング対象となります。









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