現在、ロボットに触力覚を付与する技術として、力覚センサの活用に注目が集まってきているようです。
力覚センサ(Force sensor)は、さまざまな方向から加わる「力」や回転する力のモーメントである「トルク」を、XYZ方向それぞれの成分に分解し、電気信号に変えて検知する電子部品のことです。
力覚センサーは、人間の触力覚を機械で再現して、ロボットに感覚受容器として使用するセンシング技術です。力覚センサーを利用することによって、生産ラインの自動化に向けて、人の触感に頼っている作業工程、例えば、端子やコネクタの挿入、研磨、ピッキングなどの作業を自動化することができるようになります。
人間は、指先などの皮膚内部にある感覚受容器によって、押す、引っ張る、ねじるといった力を感じて、モノの硬さや質感、実体感を感じています。力覚センサは、センサを感覚受容器として物理的な力の量とその方向を検知し、人間の触力覚を再現することができるというものであり、その応用範囲は無限に広がっています。
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