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エンドミル加工

 フライス切削の代表的な加工法であるエンドミル加工(End Mill Machining)についてコメントします。


 まず、フライス切削とは、固定静止する加工物に回転する刃物を押し当て局部的に大きな応力を発生させることで破断させ、不要な部分を切り屑として分離する加工方法です。切り屑を出さない加工方法である鍛造や圧延、せん断などと比較したとき、切削加工は塑性変形が少なく高い工作精度が得られるという特徴を持っています。


 エンドミルはドリルに類似した外観を持ちますが、ドリルは軸方向に推進し、円形の穴を空ける用途であるのに対して、エンドミルは側面の刃で切削し、軸に直交する方向に穴を削り広げる用途に用いられます。また、端面を平滑に仕上げる際にも用いられます。中心部の切れ刃が不完全であるため、ドリルのような単体での穴あけ加工には本来適しませんが、穴の中心にドリルなどで下穴を開けておくことで、軸方向へ推進して削り込むことも可能です。

 刃数はドリルと異なり、2枚・3枚・4枚、さらに外周に多数の刃を持つものなど多種類あります。使用に伴い刃の先端が丸くなったり欠けたりしますが、先端を軸方向に研削することで金太郎飴のように再生させることが可能です。エンドミルは金型など削り出し部品の製作に多用されています。


<エンドミル加工の特徴>

エンドミル加工には、主に以下のような特徴があります。

●さまざまな加工が可能

 工具の片端のみをフライス盤に固定するため加工形状が制限されにくく、複数の形状のエンドミルを使い分けることで、さまざまな加工が可能です。その反面、加工に適したエンドミルを選定する必要があり、刃を長く突き出した状態で切削加工を行うとビビリやたわみが発生することもあります。


●高精度で高効率

 手動でのテーブル移動に加え、コンピュータ制御による自動切削も可能になり高効率・高精度を実現しています。効率よく精度の高い加工を行うためには適切な切削条件の設定が必要です。


●被削材に比較的やさしい

 放電加工やレーザー切断、ガス切断などのように大きな熱を加えないため変形が少なく、被削材の表面を変質させずに加工できます



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