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ダイカスト加工について

更新日:2023年3月16日

ダイカスト加工は鋳造法の一つとして、精密な金型の空洞(キャビティ)の中に溶融金属(アルミニウム合金、亜鉛合金、マグネシウム合金、銅合金等)を高速・高圧で射出・充填して鋳物を成形する方法で、精度が良く鋳肌の優れた鋳物を短時間にハイサイクルに生産する鋳造方式です。この方法により得られる製品も「ダイカスト」と呼ばれます。ダイカストの「ダイ(Die)」は金型で、「カスト(Cast)」は鋳物のことを指します。


ダイカスト加工に使われる合金はアルミニウム合金がほとんど(約98%)を占めており、多くの産業分野で使用されています。(Al-Si-Cu系のADC12合金が現在の主流)

ダイカストマシンは射出部構造により、コールドチャンバーマシンとホットチャンバーマシンに分けられております。(溶湯保温炉が分離している(コールドチャンバー)か、一体化している(ホットチャンバーマシン)かの相違)

それぞれのダイカストマシンの 型締め力、ショットサイクル、鋳造圧力等をコールドチャンバーマシンとホットチャンバーマシンで比較すると、型締力はコールドチャンバ>ホットチャンバー、ショットサイクルはコールドチャンバ<ホットチャンバー、鋳造圧力はコールドチャンバ>ホットチャンバーの傾向があります。(アルミニウム合金はコールドチャンバーマシンが主流)

加工条件としては、鋳込温度、金型温度、充填時間、射出速度、鋳造圧力、キュアリングタイム、サイクルタイム等が設定されており、出来映え評価としては、寸法欠陥、外部欠陥、内部欠陥等、それぞれ様々な種類の欠陥項目の確認が必要となります。


このダイカスト加工については、各社独自の専門性の高い技術が導入・展開されていると思われますので技術支援対象とはなりませんが、発展的な改善(他技術と関連させた応用展開、生産性向上(作業性、自動化等)、品質向上(PFMEA対応、不具合対策等))について、助言できる部分があれば コンサルティング対象とさせていただきます。







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