切削加工のQC工程表
- shigeokumata
- 2024年10月8日
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切削加工工程で作成するQC工程表(cutting QC )についてコメントします。
一般的にQC工程表は、製品や部品の加工工程における品質を管理するための重要なツールです。
切削加工工程のQC工程表についても、基本的には組立て工程のQC工程表と同様な考え方で作成することが必要です。
ただし、切削加工工程は、組立て加工工程と違って、そのほとんどが除去加工であるという特徴を持っており、そこで使われる刃具(ツール)及び 刃具の動きが重要な加工要素となっていることです。
その内容を表現するのに使われるのが切削加工図(ツーリングレイアウト)であり、切削加工のQC工程表の中心的な存在となります。
この切削加工図(ツーリングレイアウト)は、部品の形状や寸法、加工手順などを詳細に示す図面です。
以下に、切削加工図を作成する際のポイントをいくつか紹介します。
①加工手順の明確化: 作業者が迷わないように、加工手順をわかりやすく図示等で記載します。
②基準面の明示: 寸法は基準面が明確になるように記載し、作業者が理解しやすいようにします。
③使用する工具の管理: 工作機械や工具品番等、対応する工具内容を記載します。
④公差と表面粗さ:寸法公差や表面粗さを図示し、加工上必要となるポイント等を明記します。
これらのポイントを押さえることで、効率的で正確な切削加工図を作成することができます。
上記切削加工図以外の記入内容については、一般の組立て加工工程と同様に下記の内容について記載します。
・工程名:各工程の名前を記載します。
・作業内容:作業者が行う作業内容について詳細に記入します。
・管理項目:管理特性(加工条件)と品質特性(出来映え)確認項目を記載します。
・管理方法:検査方法、検査頻度、検査機器、担当者、責任者などを記載します。
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