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鉸め工程のPFMEA

更新日:2023年6月11日

 鉸め加工(Caulking)工程におけるPFMEA実施上の注意点について考察します。


 鉸め加工(Caulking)工程で一般的に予想される故障モードは、異品・異材組付け、欠品、逆組み、位置ずれ、2重組み、異物混入、過剰・過少加工、工程飛び、作業忘れ・・・等々があげられますが、通常の鉸め加工では、鉸め高さ、鉸め時間など、又、最近では電気プレスで鉸め圧力ー変位カーブなどをモニタリングしており、これらにより、鉸め工程で起こりうるある程度の故障モードについては防げる状況となっています。

(もちろん、製品対象、工程対象により状況が異なるため、しっかりと手順を踏んでPFMEAを実行しないと、思わぬ落とし穴が潜んでいますので要注意ですが・・・)


 しかし、上記のモニタリングでは防ぎきれない故障モードもいくつか存在し、注意すべき内容として以下のような項目があげられます。

(鉸め加工には リベッテイング(ローリング)鉸め、熱鉸め、超音波鉸め等 様々ありますが、今回は最も典型的な金属部品の鉸め(平鉸め)を想定しております。それ以外の鉸めについては、別途個別に発信する予定です。)

 ①(鉸めパンチ、変形、カケ、摩耗による)鉸め形状不良

 ②(外観で検出できないレベルの)2重、3重加工

 ③(鉸めの主特性である)鉸め強度、鉸めガタ等に影響を及ぼすその他の故障モード

  (ネジ締め工程のネジの異品・異材と同様に、鉸め部品の異品・異材が一つの要因となります。)


 上記③のような内容は、ネジ締め工程と同様、工場全体の仕入先部品管理(共通部品管理)、環境管理等にも波及する課題であり、改善の方向性を見出すには検討・調整が必要になる場合もあるかと思われます。


 以上のような、鉸め工程におけるPFMEA実施上の注意ポイント等に関する指導・支援がコンサルティング対象となります。


(参考ブログ)





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