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shigeokumata

IoT対応プレスのあり方

更新日:2023年10月14日

 IoTに対応するためのプレスの在り方という位置づけで、今回、電気プレスの活用方法についてあらためて検証します。

 いわゆる電気プレス(加圧力、加圧条件(スピード、下降端位置等)の条件設定がプログラマブルに制御できる機能を持ったプレス、サーボプレスという名称のものも存在)は従来から組立加工の圧入工程、鉸め工程等、様々な用途に活用されてきている機器ですが、IoT(特にインダストリーIoT)化を進める上で、データの可視化、データの収集が重要となってきている現在、プレス機として様々な活用用途が見込まれる(電気プレスそのものがすでに、加速度、ひずみ、距離、位置等のセンサーを兼ね備えているという意味で)ため、今回取り上げてコメントしてみます。又、IoTの品質管理活用 で述べているように、従来の電気プレスの考え方(Input情報入力主体)に IoTの考え方であるOutput情報を加えたしくみの構築についてコメントします。

(このレベルのものは専門メーカでは、すでに存在するかと思いますが、当方のもつ情報の範囲では確認できなかったため、あくまでも当方の見解として受け止めていただきたい。)


(従来の電気プレス)

 従来の電気プレスはInput情報入力を主体としたものではあるが、IoTの加工条件管理の用途として活用は可能である。例えば、圧入工程では加圧力、加圧スピード、加圧保持時間、加圧ストローク、場合によっては加圧力カーブ等の複数の精度の高い条件項目が存在し、条件管理面でのIoTの目的に合致することになる。


(これからの電気プレスの在り方)

 従来の電気プレスのもつ、条件管理面での対応に加え、出来映え管理面に使用できるOutput情報出力(例えば、圧入工程では、圧入寸法(結果としての下降端位置等で記録)、圧入強度(圧入力;結果としての加圧力カーブの代表点を記録)等の出力)の機能を加えることで、必要であれば、1対1の出来映えデータ収集、記録が可能となり、出来映え管理面での品質保証について格段に向上する。


これらが可能となれば、IoTの品質管理活用 で述べた【管理図支援】【トレーサビリティ対応】についても実現できることになり、品質・コスト両面から飛躍的に効果を発揮することになる。


これら電気プレス使用による組立工程IoT化に関する1歩前進の方向性支援・指導が生産技術コンサルティング対象となります。


(参考ブログ) IoTの品質管理活用






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