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5フォース分析について

更新日:2022年6月16日

SWOT分析PEST分析で述べたように、生産技術コンサルティングとして、企業の技術力の状況を分析し、今後の進むべき方向性を企業の首脳陣が自ら導き出せるように支援することは重要なことです。そのフレームワークの一つとして5フォース分析(5-Force Analysis)があります。5フォース分析とは、競争戦略の5つの要因分析のことです。「5つの力」「5F分析」ともいいます。 事業戦略を考える上での競争要因を網羅的に把握するためのフレームワークで、環境分析において脅威のファクターを抽出する際に有効です。今回はこの5フォース分析についてコメントします。


 PEST分析は、マーケティングマクロ環境分析であったのに対し、5フォース分析は対象となる企業の業界構造を示す5要素について分析をおこなうフレームワークです。 競争戦略論のマイケル・ポーターが提唱した業界分析手法で、特定の業界を分析するためのフレームワークです。 業界のポテンシャルや構図を5つの競争要因の力関係をひも解いて分析するフレームワークです。


5つの競争要因を列挙すると次のようになります。

①競合企業の脅威(Rivalry);競争企業間の敵対関係(分析図の中央に配置)

②代替品の脅威(Substitutes);②③を対面に配置

③新規参入者の脅威(Entry)

④供給者の脅威(Suppliers);売り手の交渉力、④⑤を対面に配置

⑤購入者・顧客の力(Buyers); 買い手の交渉力


この分析は自業界内でシェアを拡大するための戦略構築に役立ちます。また、新規参入を検討している業界の成長性把握、参入して成功できる可能性の分析にも適しています。


ただし、いずれの方向へ進むにしても、長年培った自社技術のしっかりとした棚卸しや、詳細分析をその前準備として今から実施しておくことが必要になるはずです。

この5フォース分析を企業の技術面に特化して検討を進めることにより、技術革新の方向性を見出すことが可能になると考えます。

上記のような分析検討は、企業の首脳陣(経営者、生産技術関係者等)が自らその分析手法を理解した上で、常日頃から使用し、定着化することがなにより重要になります。


この技術面に特化した、5フォース分析による企業戦略立案における指導・支援が生産技術コンサルティング対象となります。


(参考ブログ)





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