IoTの推進に欠かせない、要素の一つとしてPLCがあります。IoTに関する展示会等でよく見かけるものなので、簡単に紹介します。
PLC(Programmable Logic Controller、プログラマブルロジックコントローラ)とは、主に製造業の装置などの制御に使用されるコントローラです。入力機器からの信号を取り込み、プログラムに従って様々な処理が行われ、PLCに接続された出力機器を制御するものです。
PLCは、通常工場の制御盤の中に設置されていて、工場で働いていない人にとっては馴染みが薄いものかもしれませんが、工場の自動化を実現するために必要なものであり、IoTによる見える化やスマートファクトリーの土台となる重要な要素の1つであると言えます。
PLCは一般的に、入力部・出力部・電源部・CPUで構成されています。それぞれがどのような役割を持っているのか、簡単に紹介します。
①入力部
入力部は、センサなどで取得された情報やスイッチ信号などの外部からの情報を取り込む役割を持っています。複数の情報に基づいて、制御を行うことが可能です。
②出力部
出力部では、入力された情報に基づいてCPU部で演算された結果を出力し、制御対象のデバイスに伝達します。複数のデバイスに接続できるようになっており、デバイスに合わせた出力形式で出力を行います。
③電源部
電源部は、各ユニットに対して電源供給を行っています。一体化になっているものと、別体のものがあります。
④CPU
CPUは、PLCの中心となる部分です。ユーザが作成したプログラムが書き込まれており、入力された情報をプログラムに通して演算を行うことで、制御デバイスを制御するために必要な情報を算出します。CPUに書き込むプログラムを変更すれば、同じ入力に対する出力、デバイスの動きを変えることが可能です。
工場において生産工程を効率化するために、PLCが必要不可欠になっています。例えば、多品種少量生産を実現するためには速やかに設備の制御を切り替える必要があり、PLCであればソフトウェアを切り替えるだけで対応できます。
近年では、PLCが製造現場のIoT用途、すなわち現場情報を収集するエッジとしての用途も増えてきています。そのためにPLCが直接データベース、クラウドに接続する機能も搭載されるようになってきています。
(記事の大半はネット情報をもとに作成しました。)
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