コンサルティングを行っているとき、平均値の算出方法として、現実的でない計算をしていることがありましたのでコメントします。それは、加重平均という算出方法を行うべき時に、一般的な単純平均を行っている場合があることです。
加重平均(Weighted Average)とは、各データに重みづけをして計算する平均値です。
加重とは「より重要なものに重みを加える」という意味であり、その方法で計算した平均が加重平均です。(非常に初歩的なことで恐縮ですが・・・)
例えば、同一製品が複数のラインで流動している場合を想定します。一般的には各ラインの流動数(生産数)は全く同一ではありません。その場合の製品全体(全ライン)の不良率を計算する時、各ラインの不良率の単純平均を計算してしまうことがあります。これが現実的ではない値となります。(各ラインの流動数という重みづけが考慮されていないため)
この場合は、各ライン毎の不良率に流動数(という重みづけ)を乗じて、その総和を全体流動数で割ることで解決します。(つまり、加重平均を算出すれば解決する。)
これは、全体の不良数を全体の流動数で割ることと同じ意味であり、ごくあたりまえの話なのですが・・
以上、このような基本的な内容についても含めて、生産技術コンサルティングの対象となることがあります。
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