工作機械の分類の一つに、単能機と呼ばれるものがあります。単能機は比較的シンプルな動きをするものであり、ある特定の切削(旋削が主)加工を施すことのできる工作機械となります。
生産技術関連のコンサルティングの際、金属切削を得意とする企業の現場視察の際、よく見かける機械なので、今一度、その位置づけを整理しておくために、ネット検索等で確認し、シェアしておきたいと思いました。
「単能機」という名称は、汎用機に対する呼び方であり、特定のワーク専用に設計された機械とはいえないまでも、一定期間専用機として使うためのベースとなる機械をそう呼ぶ事が多いと言われています。 単能盤は、 ベンチレース(小型の旋盤での作業台の上におけるサイズの旋盤のことで、卓上旋盤とも言います。)を大型化・自動化した様な旋盤だと思えば比較的理解が容易であると思います。「旋削」という分野に限れば、単能機=単能盤である事が多いとも言われています。
単能機の特徴としては、一般的に、同時加工等によるタクト短縮、自動供給装置仕様によって省力化が可能です。シンプルな部品構造のため、故障も少なく、メンテナンスコストに優れています。また、オプションの調整シリンダーを取り付けることにより、1/100の寸法補正も可能となるようです。
上記の特徴を生かし、金属切削メーカーでは、目立たないまでも、その量産能力を発揮し、活躍を続けている機械であるようです。
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