サーボプレスの効果
- shigeokumata
- 2024年2月11日
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生産技術が扱う様々な工程、例えば、組立加工(鉸め、圧入等)、成形加工、プレス加工、冷鍛加工、熱間鍛造など、プレス機を使用する加工技術向上の担い手であるサーボプレス(servo Press)についてコメントします。
サーボプレス(servo Press)は、サーボモータで加圧部の動きを制御するプレス機の一種です。 ストローク、スピード、推力などを数値で任意に設定でき、複雑なプレス加工にも対応できます。 高張力鋼板や合金、炭素繊維強化プラスチック(CFRP)などの難加工材も扱えるメリットがあります。 また、低騒音でクリーンな環境を実現し、消費電力も抑えられるという要素ももっています。
従来、プレス機は加圧部の速度や加圧回数を制御することが困難とされてきました。これに対して1990年代に登場したサーボプレスは、加圧部の動きをCNCとサーボモータで制御して、複雑な加圧方法を可能にしました。加工する際の速度や位置、加圧する力などを数値で設定することができます。
サーボプレス利用の効果としては、加圧部の動きを自由に制御できるというメリットを利用し、 ①成形限界・成形性向上、 ②高精度化、③工程削減、④荷重低減、⑤金型寿命向上、 ⑥材料流動制御、⑦割れ・欠陥回避、⑧緩和現象の利用、 ⑨熱間加工におけるプロセス制御、⑩騒音・振動削減、 ⑪外部装置との同期など 多くのことが考えられます。
プレス加工を例にして言えば、複雑な金型を用いて板材のプレス加工を行う際、加圧速度が一定の場合、部分的に力が加わり過ぎて、焼き付き不良を起こすことがあります。このため、従来のプレス機では速度を落として慎重に加工する必要があり、生産性の低下につながっていました。こうした問題に対して、サーボプレスではプレスの途中まで高速で駆動し、下死点(加圧の最下点)に近いところで速度を落として加工することができるようになり、歩留まりと生産性の両立を可能にしています。
(一部、ネット検索記事から引用)

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