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QC工程表のあり方

 以前、QC工程表についてで 主に、QC工程表で表現すべき内容について言及しましたが、今回はQC工程表のあり方(QC Process Chart Ways)ということで、QC工程表を作成する時の基本的な考え方、進め方等についてコメントしたいと思います。


 QC工程表は生産技術部署の最も重要なアウトプット情報です。位置づけとしては製品設計部署の製品図面に当たるものです。つまり、生産技術の対象製品に対し、積み上げた成果の内容を集約したものと言っても過言ではありません。QC工程表は、会社によっては工程管理表や工程管理明細書と呼ばれることもあります。


 特にQC工程表は工程設計の品質の抑えとして行われるPFMEAの内容と連動させることが重要です。PFMEAの内容は工程上発生しうるあらゆる不良モードに対処するため絶えず改善・改良がおこなわれる必要があり、QC工程表は、その内容が逐次反映される生きた帳票となるものです。


 一方、加工条件等の管理内容については、生産技術部署があらかじめ条件設定のために行う実験計画や調査研究計画の結果をすべてを集約したものであり、工程能力調査結果等(Cp,Cpk等)も付記した形で表記するのが一般的です。


 これらのほか、QC工程表についてで述べたように、QC工程表は、のちに現場作業者が作成・管理する作業標準書(作業要領書)の基本になるものであり、生産技術(工程設計者)が意図した工程設計情報をすべて織り込むことが必要です。


 例えば、設備・治具仕様検討時に仕様項目として織り込んだ内容(加工基準、作業方法、保全内容、安全内容等)や、実作業を行う上での注意点なども含めてもれなく織り込むことが重要です。


 このようなQC工程表関連のあるべき姿に対する 指導・支援を コンサルティング対象とします。


(参考ブログ)





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