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めっきの役割

更新日:2023年6月12日

 以前、ブログ「めっきについて」にてめっきの概要について簡単に述べましたが、今回はめっきの役割(目的)(plating purpose)について個別にコメントします。

めっきの役割はいくつかありますが、その主なものを順に説明すると、以下のようになります。


①装飾性を高める

 装飾めっきの目的は、簡単に言うと製品の見栄えを良くすること。光沢で高級感を出したり、色調や模様を追加して製品に統一感を出したりするのに用いられます。装飾めっきは、一層あるいは二層の下地めっきと仕上げめっきとの協力で成り立っています。下地には光沢やつや消しなど、外観にバリエーションを与える銅めっきやニッケルめっきなどが使われます。


②防食性を高める

 防食めっきの目的は、まさに鉄のサビを防ぐことです。鉄鋼材料は錆びやすいため、防錆対策は非常に重要です。防錆用のめっきには、比較的利用が容易で経済性にも優れている亜鉛めっきがもっとも多用されています。亜鉛は鉄よりもイオン化傾向が大きく、さびやすい性質をもつことから、鉄に亜鉛をめっきすると、亜鉛が先に腐食して鉄のさびを遅らせることができます。(犠牲防食作用)


③耐食性を高める

 鉄以外の腐食対策には、銅-ニッケルめっきが用いられます。亜鉛めっきの犠牲防食作用と違い、銅-ニッケルめっきは材料表面を覆って腐食を防ぎます(遮断防食作用)。


④耐摩耗性を与える

 自動車エンジンやロボットのアームといった駆動部品は、軸が上下に摺動することで全体を動かしています。こうした部品では、摩擦によって表面がすり減っていってしまうため、耐摩耗性をもたせることが重要になります。耐摩耗性を高める目的で最もよく利用されるのが、硬質クロムめっき(工業用クロムめっき)です。硬質クロムめっきの特徴は、皮膜が硬いこと・潤滑性があることの2つです。


⑤電気伝導性を与える

 電気を利用する電子部品やプリント基板では、電気伝導性(電導性)が不可欠であり、その電気伝導性は金属でなければ不可能な特性です。これらの部品には、電気伝導度の高い銀、銅、金、ニッケル、スズなどのめっきが多用されます。たとえば、プリント基板では回路パターンの形成に銅スルーホールめっきが施されます。また、コネクタやリードフレームなどの部品には、金、銀、ニッケルめっきなどが多用されます。


⑥はんだ付け性を高める

 電子部品・回路の接合に不可欠のはんだですが、はんだ付けには金属表面とはんだのなじみやすさが重要になります。そこで、はんだ付け性を高める目的で用いられるのが、スズめっきです。スズは金属の中で最も融点が低く、はんだ付け性に優れています。ただし、スズめっきはウィスカと呼ばれる結晶が発生しやすいのがデメリットです。そこで、スズと鉛を合金にしてウィスカを出にくくしたはんだめっきがありますが、鉛は人体に有害なため鉛を使わない鉛フリーめっきも利用が進んでいます。


⑦耐熱性を高める

 一般的に、めっき品は高温下に長時間放置されると酸化や変色が避けられません。これを避けるため、耐熱性を高める目的で用いられるのがクロムやニッケルめっきです。銀めっきは高温下で使用される締結部品の焼き付き防止に使用されます。


(参考ブログ)




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