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探傷試験の種類

更新日:2023年9月30日

 金属部品や製品(金属部分)の内部欠陥を検査する目的として探傷試験(flaw Testing)を行うことがよくあります。当方の経験知としては、(自動車用)ホーンのポイント(接点部品)の内部欠陥を見るための検査として使用したことがあります。今回は、①超音波探傷試験、②浸透探傷試験、③磁気探傷試験についてコメントを行います。


 ①超音波探傷試験

 超音波探傷試験(ちょうおんぱたんしょうしけん)とは、非破壊検査の一種で英語でUT(英語: Ultrasonic Testing,Ultrasonic Inspection)と言い、超音波探傷器より高電圧の電気パルスを超音波探触子の振動子に送信させ、超音波のパルス信号として、機械的な振動を金属材料の表面や内部に伝播させることにより、音響的に不連続な部分からの反射信号や反射強度、伝播時間により、材料内部のきずや長さ、形状を非破壊評価し、検査規格などにより良否判定する方法です。超音波探傷検査(ちょうおんぱたんしょうけんさ)ともいいます。


 ②浸透探傷試験

 浸透探傷試験(しんとうたんしょうしけん、英語:penetrant testing、略称:PT)、もしくは浸透探傷検査(しんとうたんしょうけんさ、英語:penetrant inspection、略称:PI)は材料の非破壊検査法の一種。また、溶剤除去性、水洗性、後乳化性などの、いくつかに分類分けされた試験法の総称でもあり、これらの分類分けされた試験法を組み合わせて行われます。

 内容的には、試験体表面に赤色や蛍光色の浸透液を塗布し、きずの中に浸透させた後、表面に残った浸透液を除去し、きずの中に残った浸透液を現像剤の微粉末で吸い出し、元のきずと比べて拡大された、周りとのコントラストが大きい像を形成させます。浸透探傷試験はこの手順をベースに行われる非破壊試験法の一つであり、金属、非金属を問わず素材、機器、構造物の表面に開口したきずの検出に特化した能力を持っていることから、工業分野において広く使用されています。

 基本的に試験体の材質を問わず試験を適用することができますが、試験の対象となるきずは割れやシーム、溶接部のアンダカットやオーバラップなど、表面に現れたきずであり、ブローホールや溶け込み不良などの試験体内部に生じたきずは検出できません。しかし表面に開口した欠陥であれば一度の探傷で全ての方向の欠陥が検出できるほか、他の試験方法に比較して特に大がかりな装置を必要とせず、照明以外に電源が不要なため、手軽に試験を実施できます。


③磁気探傷試験

 磁気探傷試験について、MTまたはMPT(Magnetic Particle Testing)と呼ばれる、鉄鋼などの強磁性材材料表面の傷、開口欠陥(クラック)と表面直下の欠陥を検出する試験です。肉眼では見えない微細な表面割れも検出することができる、極めて検出精度の高い表面検査法です。

その原理としては、試験体(強磁性体)を磁化すると、試験体中に磁束が発生し流れます。

表面や、表面直下にひび割れや傷があれば、発生する磁束が乱れて漏洩します。そこに磁粉を散布することで、ひび割れや傷の部分に磁粉が実際の傷よりも拡大されて吸着します。目視でもはっきり確認できるため精度の高い検出方法となっています。





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