top of page
shigeokumata

3C分析の効用

更新日:2023年9月30日

 生産技術コンサルティングとして、企業の技術力の状況を分析し、今後の進むべき方向性を企業の首脳陣が自ら導き出せるように支援することは重要なことです。そのフレームワークの一つとして3C分析があります。


 3Cとは、市場・顧客 (Customer)、競合 (Competitor)、自社 (Company) のそれぞれの英語の頭文字であり、そこから、3C分析と名付けられています。


 元マッキンゼー・アンド・カンパニーの日本支社長でビジネス・ブレークスルー大学の学長である大前研一さんによって考案された分析方法です。「 スリーシーぶんせき 」や「 さんシーぶんせき 」と読みます。


 3C分析は、3つの視点からの質問に答える形で、自問自答して状況把握を行うことが基本です。


(質問例)

●自社分析質問例;

・収益性の高い製品は何か? ・自社は顧客からどのようにみられているか?

・自社において得意としている技術は何か? ・他社が真似のできない技術はあるか?

●顧客分析質問例;

・商品・サービスの市場規模はどのくらいか? ・市場規模は増えているか、それとも減っているか?

・技術はどのように進化しているか? ・その分野でどのような最新技術があるか?

●競合分析質問例;

・競合相手と考えられるのはどの会社か? ・競合相手の状況は?

・競合相手のパフォーマンスは? ・競合相手の商品・サービスの価格、機能の違いは?


 3C分析は、異なる3つの視点に立った分析を行うことが目的であるため、1つの内容に深く入り込まずに大枠で状況をとらえることを中心で考えます。


 3C分析で抽出した情報はSWOT分析、クロスSWOT分析の手法により整理して経営戦略策定につなげていきます。


 3Cを用いて業界を分析することで、マーケティング環境をもれなく把握でき、 事業の方向性が見えてきます。


 3C分析を用いる目的は、3Cのそれぞれを分析し 経営戦略実現のために必要な要因を決めることにあります。




閲覧数:3回0件のコメント

最新記事

すべて表示

Comentários


bottom of page