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第2回 ネプコンジャパン【秋】確認結果

shigeokumata

更新日:2023年9月30日

 先日(9月13日)、第2回 ネプコンジャパン【秋】(9月13日、14日、15日の3日間、幕張メッセ にて開催)に参加したので、その状況についてコメントします。

生産技術、工場管理として、実務に活用する上で参考となりそうなものについて数例をピックアップして列挙します。(順不同)


(1)進化型AGV

 レーザー測域センサーを用いた地図作成による高精度な位置同定を実現可能とし、特殊ホイールを採用した全方位への移動による最短の移動距離での搬送を実現させ、さらに複数台のAGV(MAX20台)の最適化群制御によるAGV群全体効率の最適化を行うことができるものが展示されていた。かつて理想としていたスマートファクトリー対応のAGV搬送システムの具現化が進んでいるものと感じられた。


(2)異種材料接合

 異種材料接合、特に金属と樹脂の接合技術としては、従来から接着剤による接合、リベット・ボルトによる接合、インサート成形による接合 等がありますが、加熱圧着方式の接合が展示されていました。接合の手順としては、まず金属側の表面をレーザー照射し凹凸形状を生成する、次に金属側から誘導加熱方式で金属・樹脂表面を加熱する、最後に金属・樹脂を直接加熱圧着し接合するというものです。この方式は、他の接合方式に比較し、生産性、管理面、コスト、環境負荷等、様々な点で優れていると説明されていました。(以前にも、確認していましたが、様々な金属・樹脂の組み合わせも検証され、実績を積み重ねているように見受けられました。)


(3)加工点の見える化

 プレス加工におけるパンチ折れ検知、カス上がり検知、成形加工での金型割れ検知、切削加工における工具の破損予兆検知、鋳造成形での巣穴発生等に対する異常検知、各種パンチ摩耗の見える化、潤滑性能の見える化などを実現するために、圧電素子や加速度センサーなどをボルトに埋め込み、設備必要箇所でのセンシングによる検出、分析、見える化を提案する展示がされていた。(過去にも同様な展示はあったと記憶していますが、少しずつ進化しているようにも見受けられた。)


(4)ロボットハンド

 ロボットハンド(robot Hand)は、人間の手と同様に、モノをつかむ・持ち上げる・運ぶ・支えるといった作業を実現する汎用ロボットの一部位を指し、人間の手首より先、手のひらの機能を模した部分ですが、ロボットのピッキング作業における把持機能をより進化させたものにする目的の製品が展示されていた。例えば、ものをつかむ前に対象物の位置や姿勢を非接触のまま把握するもの、その他、応力検知、異形把持、帯電防止、自動識別等の機能を付与させたものなどオーダーメイドでの提供を可能とするものなどがありました。


(5)ロール

 ロールは、プラスチックフィルム、磁気テープの熱加工はもとより、紙オムツや自動車の内装材など、近年急速に用途が広がっている不織布の熱加工にも使用されるものであり、特に要求されるのは、ロール表面温度の均一性とミクロン単位の厚み精度とのこと。電磁誘導加熱による高い温度制御性と均温性能について展示されていた。





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