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先端材料技術展2024

 先日(9月18日)、先端材料技術展2024他(9月18日、19日、20日の3日間、 東京ビッグサイトにて開催)に参加したので、その状況についてコメントします。


 同時開催の「2024洗浄総合展」「Japan Robot WeeK 2024」「表面改質展2024」等の内容も合わせて確認できました。


 生産技術コンサルタントとして、参考となりそうなものについて数例をピックアップして列挙します。(順不同)


【先端材料技術展2024】

 全体の印象としては、CFRP関係の展示が多く、特に熱可塑性樹脂と炭素繊維からなるCFRTP(Carbon Fiber Reinforced Thermo plastics)に関する様々な展示内容となっていたように感じました。

①CFRTPの素材特徴の活用

 (ブロック、丸棒では)

  ・素材特徴;軽量、振動減衰、高剛性、既存設備での切削可能、易切削性

  ・用途案;ロボットアーム先端部品、半導体製造ライン治工具

 (シートでは)-摺動性面

  ・素材特徴; 高耐熱(PA6/CF20%耐熱:200℃)、摩耗粉発生少

  ・用途案;軸受け用ワッシャー、高温部品受取トレー用中敷


②CFRTPの複合化技術

 ・インサート成形技術;竪型射出成型機でハニカム構造体や板状CFRTPをインサート成形することにより、曲げ強度、曲げ弾性率を向上させる技術

 ・超音波溶着による接合技術;超音波溶着機でCFRTP同士、異種材CFRTP、CFRTPと金属材料とを接合させる技術

  →含有される熱可塑性樹脂により、従来のCFRPに対し、加工性の向上がみられるようである。


③その他

 CFRPの3Dプリンター活用、FRP用離型剤、離型解析シミュレーション、炭素繊維のリサイクル技術(炭素繊維回収)


【2024洗浄総合展】

①フッ素系洗浄溶剤の回収技術

 炭化水素系洗浄剤に対し、フッ素系洗浄溶剤は、高い性能と安全性を持っていますが、コスト面で課題があるため、その回収性を高めるための技術ニーズが高い、そのための回収技術


②ワンバス式真空洗浄機

 粗洗浄、仕上げ洗浄、べーパー洗浄、真空乾燥をワンバスで完結し、省洗浄剤(1/10以下)を実現させたもの


③その他

  超音波振動子の形状変更による出力向上(丸型→四角形状)、超音波発振部分をL型、円形としたもの


【Japan Robot WeeK 2024、表面改質展2024】

①多指、多関節型ロボットハンド

 センサーレスで自動的、反射的に複雑形状の対象物を把持可能、人の手と同様な多関節構造をもち、把持対象の形状に倣った把持を可能にしたモデルもあり。


②ロボットハンド用近接覚センサー

 対象物の位置と姿勢を非接触のまま把握し、ふぞろいな対象物の把持に対してもロボットティーチングが容易にできるという技術。以前はセンサーのみの展示を確認していたが、今回初めてロボットの動きを確認することができた。(デンソーのcobottaを使用)把持動作はスムーズな動きをしていた。


③その他(表面改質展等)

 レーザークリーニング装置、PVDコーティング(イオンプレーティング)、(粒子対応による)電解研磨、回転機構付きビジョンユニット等








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