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巻線工程のPFMEA

更新日:2023年10月11日

 巻線工程(Winding)工程におけるPFMEA実施上の注意点について考察します。

工程上予想される故障モードは、一般的には、異品・異材組付け、欠品、逆組み、位置ずれ、2重組み、異物混入、過剰・過少加工、工程飛び、作業忘れ・・・等々があげられます。


 通常の巻線工程では、後工程での抵抗値計測、断線検出も一般的であることから、これら(検出器)により、巻線工程で起こりうるほとんどの故障モードについては防げる内容になっています。

(もちろん、製品対象、工程対象により状況が異なるため、しっかりと手順を踏んでPFMEAを実行しないと、思わぬ落とし穴が潜んでいますので要注意ですが・・・)


 当生産技術コンサルタントのPFMEA経験では、巻線工程で注意すべき内容としていつも挙げられるのは以下の2点です。


 ①ピンホール、キンク等のショート・断線にいたるモードに対する歯止め


 ②乱巻き等、外径・外観不良、不整列巻きに対する歯止め


これらについては、巻線で最悪の不具合と言われるショート・断線に至る可能性のある内容です。


 巻線工程については、条件が安定していれば、発生度合いは少ないものの、製品性能に直結する工程であるため影響度合いは高く、比較的不具合の検出力も低いため、作りこみ過程での管理内容が重要になります。(具体的な対策内容については、個別にコンサルティングという形で対応させていただきます。)


 以上のような、巻線工程におけるPFMEA実施上の注意ポイント等に関する指導・支援がコンサルティング対象となります。



(参考ブログ)




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