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溶接工程のPFMEA

 溶接(Welding)工程におけるPFMEA実施上の注意点について考察します。

(ここでは抵抗溶接(プロジェクション溶接)を取り上げます。)


 工程上予想される故障モードは、一般的には、異品・異材組付け、欠品、逆組み、位置ずれ、2重組み、異物混入、過剰・過少加工、工程飛び、作業忘れ・・・等々があげられます。


 通常の溶接工程では、電流、電圧、サイクル数(時間)、溶接時沈み込み量などをモニタリングしており、又、後工程での断線検出も一般的であることから、これら(検出器)により、溶接工程で起こりうるほとんどの故障モードについては防げる内容になっています。

(もちろん、製品対象、工程対象により状況が異なるため、しっかりと手順を踏んでPFMEAを実行しないと、思わぬ落とし穴が潜んでいますので要注意ですが・・・)


 当生産技術コンサルタントのPFMEA経験では、溶接工程で注意すべき内容としていつも挙げられるのは以下の2点です。


 ①(溶接の)板材を挟み込んだだけで導通のある状態に対する歯止め(溶接忘れ、工程飛び等)


 ②溶接強度不足に対する歯止め(過少・過剰加工、2重加工、異物噛みこみ他)


これらについては、溶接で最悪の不具合と言われる断線に至る可能性のある内容です。


溶接工程については、2重加工(2回の溶接加工)をしても外観が見分けにくいという特異性を持っています。


 以上のような、溶接工程におけるPFMEA実施上の注意ポイント等に関する指導・支援がコンサルティング対象となります。





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