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工程監査について

更新日:7月30日

 工程監査(process audit)の目的には様々あり、その目的に応じて確認すべきポイントも様々です。目的に応じた、工程監査時の確認項目については、個別のコンサルティングの中で実施することになりますが、ここでは基本的に必要となる確認項目、確認方法等についてご紹介します。


【会場での確認内容】

 ①対象企業、又は対象部署の概要確認;

  歴史/規模/地理/組織/工場/設備概要など・・・全容、背景把握が目的


 ②対象製品、対象工程・対象技術概要

  工程フロー(サプライチェーン含む)、現物サンプル、レイアウト(設備配置、人員配置含む)


 ③技術的内容確認

 ・重点管理項目内容図面の要求品質(重点管理)の工程品質作りこみ内容

(主要工程の最適条件設定結果等)

 ・PFMEA実施結果;総括マトリクス的な概要があるとわかりやすい

  PFMEA結果反映点従来のPFMEAからの反映点、またはPFMEA結果からの特筆内容等

 ・過去トラ反映点先行機種からの反映点等

 ・工程能力調査結果主要項目の工程能力調査結果(Cpk不足項目の処置状況)

 ・事前流動結果、及び改善点不良率状況、改善状況稼動率状況、改善状況

 ・帳票類の準備状況QC工程表(管理項目、管理内容)


【現場確認内容】(受入れから出荷までスルーで確認)

 ・受入れ品管理状況受入れ検査、部品管理、保管状況

 ・作業要領書、作業訓練状況(計画と実績)実際の作業

 ・部品投入、組付け、検査作業、出荷の流れをデモ

 ・断線配慮工程等重要工程の作業及び管理状況確認

 ・FP管理、マスターピース管理状況確認、不具合品の隔離方法

 ・設備、治具、計測器、環境等、5M1Eの状況確認(ESD確認状況等)

 ・作業要領書作業内容、管理内容(計測器等)との整合性確認

 ・標準作業組合せ表等、作業者の動きがわかる帳票を確認

 ・作業者習熟状況作業者別習熟表(スキル管理表)←教育体制

 ・管理図Pチャート、各種管理図準備状況

 ・FP管理表等、FP管理内容と管理表準備状況

 ・マスターピース管理表、マスターピース管理内容(現物)と管理表準備状況

 ・限度見本管理内容と管理表準備状況

 ・設備日常点検表、設備保全管理準備状況

 ・出荷品管理状況、物流、製品管理、保管状況


 以上は、工程監査時の準備内容の一部を抜粋・紹介しましたが、実際の工程監査に向けての準備すべき内容については、生産技術コンサルティングの対象として、工程監査の目的に応じて、個別に対応していきます。




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