工程監査(process audit)の目的には様々あり、その目的に応じて確認すべきポイントも様々です。目的に応じた、工程監査時の確認項目については、個別のコンサルティングの中で実施することになりますが、ここでは基本的に必要となる確認項目、確認方法等についてご紹介します。
【会場での確認内容】
①対象企業、又は対象部署の概要確認;
歴史/規模/地理/組織/工場/設備概要など・・・全容、背景把握が目的
②対象製品、対象工程・対象技術概要
工程フロー(サプライチェーン含む)、現物サンプル、レイアウト(設備配置、人員配置含む)
③技術的内容確認
・重点管理項目内容図面の要求品質(重点管理)の工程品質作りこみ内容
(主要工程の最適条件設定結果等)
・PFMEA実施結果;総括マトリクス的な概要があるとわかりやすい
PFMEA結果反映点従来のPFMEAからの反映点、またはPFMEA結果からの特筆内容等
・過去トラ反映点先行機種からの反映点等
・工程能力調査結果主要項目の工程能力調査結果(Cpk不足項目の処置状況)
・事前流動結果、及び改善点不良率状況、改善状況稼動率状況、改善状況
・帳票類の準備状況QC工程表(管理項目、管理内容)
【現場確認内容】(受入れから出荷までスルーで確認)
・受入れ品管理状況受入れ検査、部品管理、保管状況
・作業要領書、作業訓練状況(計画と実績)実際の作業
・部品投入、組付け、検査作業、出荷の流れをデモ
・断線配慮工程等重要工程の作業及び管理状況確認
・FP管理、マスターピース管理状況確認、不具合品の隔離方法
・設備、治具、計測器、環境等、5M1Eの状況確認(ESD確認状況等)
・作業要領書作業内容、管理内容(計測器等)との整合性確認
・標準作業組合せ表等、作業者の動きがわかる帳票を確認
・作業者習熟状況作業者別習熟表(スキル管理表)←教育体制
・管理図Pチャート、各種管理図準備状況
・FP管理表等、FP管理内容と管理表準備状況
・マスターピース管理表、マスターピース管理内容(現物)と管理表準備状況
・限度見本管理内容と管理表準備状況
・設備日常点検表、設備保全管理準備状況
・出荷品管理状況、物流、製品管理、保管状況
以上は、工程監査時の準備内容の一部を抜粋・紹介しましたが、実際の工程監査に向けての準備すべき内容については、生産技術コンサルティングの対象として、工程監査の目的に応じて、個別に対応していきます。
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