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MVPについて

 以前、新しいプロジェクトや製品開発等における重要なステップとして、PoC(Proof of Concept ; 概念実証)について解説しました。このPoCと類似した進め方としてMVP(Minimum Viable Product ; 実用最小限の製品)があります。


 MVPとは、 顧客に価値を提供できる最小限の製品や、それを使ったアプローチ のことをいいます。 MVPを利用することによって、限られた時間で顧客のニーズに基づく商品・サービスを構築することができるため、 無駄なコストの削減にもつながる手法 として注目されています。


 MVPは、製品開発の初期段階で、最低限の機能を持つプロトタイプを指します。このプロトタイプを市場に投入し、ユーザーからのフィードバックを収集することで、製品の改善や方向性を決定するために使用されます。


MVPの利点を端的にいうと、以下のようになります。

・早期市場投入:迅速に市場に出すことで、競合他社に先んじることができる。

・コスト削減:最小限の機能に絞ることで、開発コストを抑えることができる。

・ユーザーフィードバック:実際のユーザーからのフィードバックを基に、製品を改善することができる。


 PoCとMVPは、どちらも新しいアイデアや製品の開発プロセスで重要な役割を果たしますが、目的やアプローチが異なります。


●PoC(Proof of Concept)

・目的: 新しいアイデアや技術の実現可能性を検証すること。

・方法: 簡易版のプロトタイプや実験を通じて、アイデアが技術的に実現可能かどうかを確認します。

・メリット: リスクを低減し、開発の初期段階で問題点を発見できる。


●MVP(Minimum Viable Product)

・目的: 必要最低限の機能を持つ製品を市場に投入し、ユーザーからのフィードバックを得ること。

・方法: 最小限の機能を備えた製品を迅速に開発し、実際のユーザーに使用してもらい、その反応を基に改良を重ねます。

・メリット: 低コストで市場の反応を確認し、製品の価値を最大化するための改善を行える。


★PoCとMVPの違いのまとめ

 PoCは技術的な実現可能性の確認に重点を置き、MVPは市場での実際のユーザーの反応を重視します。PoCは主に内部検証に使われ、MVPはユーザーとのインタラクション(interaction;双方のやり取りや掛け合い)を通じて製品を改善します。


 どちらも新しいプロジェクトや製品開発において重要なステップですが、目的に応じて使い分けることが重要です。



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