生産技術コンサルタントをしていると、しばしば、量産の意味について問われることがあります。たとえば、「当社では、量産と言えるほど多くは生産しておらず、せいぜい試作レベルといっても良い台数、つまり数台の生産ですが、これは量産しているといっても良いレベルなのでしょうか?」などです。
量産(mass Production)という言葉は大量生産の略で、辞書では「製品のコストを下げるために、同じ規格の商品を多量に作ること。」と説明があります。しかし、実際に量産という言葉が使われる文脈の中では、数が多い少ないという話だけではなく、量産=上市する、消費者が使う製品となる。という意味合いで使われています。
ここで、量産とは ある一定の品質のものを、一定期間作り続けることが出来るかどうかということを意味します。
つまり量産というのは、「できあがった製品を第三者が使うことを前提とするもの」であり、それが「試作品」とは異なるということであり、場合によっては数個でも量産ということがあるわけです。
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