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ヒュージング工程のPFMEA

更新日:2023年6月13日

 ヒュージング工程におけるPFMEA実施上の注意ポイントについてコメントします。


 組付け関係の加工工程で一般的に予想される故障モードは、異品・異材組付け、欠品、逆組み、位置ずれ、2重組み、異物混入、過剰・過少加工、工程飛び、作業忘れ・・・等々があげられますが、通常のヒュージング工程では、抵抗溶接工程と同様、電流、電圧、サイクル数(時間)、溶接時沈み込み量などをモニタリングしており、又、後工程での断線検出も一般的であることから、これら(検出器)により、ヒュージング工程で起こりうるほとんどの故障モードについては防げる内容になっています。

(もちろん、製品対象、工程対象により状況が異なるため、しっかりと手順を踏んでPFMEAを実行しないと、思わぬ落とし穴が潜んでいますので要注意ですが・・・)


 当生産技術コンサルタントのPFMEA経験では、ヒュージング工程で注意すべき内容としていつも挙げられるのは以下の2点です。


 ①線を挟み込んだだけで導通のある状態に対する歯止め(ヒュージング忘れ、工程飛び等)

 ②ヒュージング近傍での(挟み込んだ)線の細りに至る状態に対する歯止め(過剰加工、2重加工他)


 特に②については、上記の検出関門をすり抜け、ヒュージングで最悪の不具合と言われる断線に至る可能性のある内容(ヒュージング近傍での線の細り→断線)です。


 ヒュージング工程は、仮曲げ工程、ヒュージング工程の2工程で成立することも検証を複雑化させる要因であり、抵抗溶接の一種であるため、2重加工(2回のヒュージング加工)をしても外観が見分けにくいという特異性を持っています。


 以上のような、ヒュージング工程におけるPFMEA実施上の注意ポイント等に関する指導・支援がコンサルティング対象となります。


(参考ブログ) 




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