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中ぐり盤について

 中ぐり盤(Boring Machine)とは、中ぐり(なかぐり)加工を実施する機械の名称です。


 中ぐり(なかぐり)加工は、ドリルなどであけた下穴を、さらにくり抜いて広げる「除去加工」のひとつです。ボーリング加工ともよばれ、ドリルの直径よりも大きな「穴あけ加工」や、鋳造・鍛造であけられた荒い穴の「仕上げ加工」など、 精度の高い穴あけ加工 で使われる工程です。


 中ぐり加工では「ボーリングバー」とよばれる中ぐりバイトを使い、穴の内面を削ります。


 以下に、各種中ぐり盤について列挙します。(ネット情報の引用)


●NC横中ぐり盤

 NC横中ぐり盤は、主軸(刃物の回転軸)が横に向いたNC中ぐり盤です。NC中ぐり盤を代表する機種です。立形にくらべ切粉を外に排出しやすいため、大きな穴や深い穴の加工が実現できます。主に小物~中物の加工に向いています。フライス加工と兼用で使われる機械は、「NC横中ぐりフライス盤」ともよばれています。


NC立中ぐり盤

 NC立中ぐり盤は、主軸(刃物の回転軸)が縦に向いたNC中ぐり盤です。門形の大型機械が多く加工テーブルが広いため、大きな金属の加工に向いています。ユニバーサルヘッド(交換式の旋回工具)による5面加工もできます。


NC精密中ぐり盤

 NC精密中ぐり盤は、穴の内面の鏡面仕上げに使われるNC中ぐり盤です。超硬ダイヤモンドバイトを使い、ミクロン代の精度で高速切削ができます。エンジン部品や軸受けなど、高い精度が必要とされる内径の仕上げに使われています。主軸の向きによって「横形」「立形」があり、大きな金属の加工では、加工ワークが安定してツールがたわみにくい「立形」がよく使われます。


NCジグ中ぐり盤(ジグボーラー)

 NCジグ中ぐり盤は、ミクロン代の精密加工で使われる、高精度NC中ぐり盤です。金型や機械部品の「精密中ぐり加工」で使われます。もともとは、高い精度がもとめられるジグ(治具)の穴あけ専用機として開発されましたが、NCの進化により汎用的に使われるようになりました。そのため「ジグボーラー」ともよばれます。

 光学センサによる精密位置決で、芯だしや主軸の位置決めをミクロン代の精度で行います。(室温や発熱による熱変位、機械設置時の平衡出しに注意が必要です。)

また振動による精度低下を避けるために、通常の機械加工場とは別のスペースに設置されます。主軸の向きによって、「横形」「立形」があります。



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