AEセンサーは、IoTを使った予兆保全等に活用できる有力なセンシング方式として注目を集めているセンサーです。
もともとAE(Acoustic Emission、アコースティック・エミッション ) とは、材料が変形あるいは破壊する際に、内部に蓄えていた 弾性エネルギー を音波(弾性波、AE波)として放出する現象です。
ロボットや各種機械設備が故障にいたるまでの過程と感知可能なセンサーの関係を述べると下記のようになります。
①初期には、材料から、劣化につながる弾性波(AE波)が発生する→AEセンサーで感知可能。
②次に 劣化や異常の度合いが高まる → 振動センサーで感知できるレベル
③故障方向に劣化・異常が進展し、温度上昇や材料変化も増大する → 温度センサーで感知できるレベル → 最後に故障に至る。
つまり、予兆保全としてもっとも敏感に感知可能なセンサーとしてAEセンサーがあります。
IoTの予兆保全活用として、広く使用されている振動センサ-や温度センサーなどに比べ、故障現象を早くとらえることができるということで、このAEセンサーは、注目されているわけですが、残念ながら現時点は高額なものが多く、価格ダウンのためには、さらに広く使用され、量産できるほどの数量が必要となれば格段に安くなることも予想されるわけです。
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