3Dプリンターの活用

最終更新: 5月3日

3Dプリンターという便利な道具の出現により、様々な分野で技術革新への夢が広がってきています。最近では樹脂対応3Dプリンターのみでなく、金属品対応の3Dプリンターも製品化されてきており、これを使わない手はないと考えます。ここでは、生産技術業務の仕事への活用について考察し、技術革新の方向性指針に対する生産技術コンサルティング対象を設定していきたいと考えます。

生産技術業務としては両極端となりますが、①生まれの良い製品づくりへの活用 と ②店じまい活動(製品・ラインの終活)への活用 についてコメントします。


①生まれの良い製品づくりへの活用 

 生まれの良い製品づくりに欠かせないのは、量産化を想定した十分な検証(試作、量産試作検討;フロントローディング活動)であり、十分な検証結果に基づいた量産治具、量産設備の仕様への反映が重要です。

3Dプリンターで作成した型、治具、工具で事前に試行錯誤ができれば、従来ありがちな安定流動へ持ち込むための改善活動、流動後改造等のロス、労力を大幅に削減できる可能性があります。(コストアップのため改善・改造を断念し、不具合を引きずることも多々あるため)


②店じまい活動(製品・ラインの終活)への活用

 リバースエンジニアリングのコメントでも述べていますが、製品・ライン終結後の再生産、再供給のやり方に対する様々な選択肢に対し、3Dプリンターによる、型、治具、工具を使用した再生産の可能性が生まれるということであります。通常再生産は、極少量であることが多く、十分3Dプリンター製のものでも対応可能と判断できます。(型、治具、工具等の3Dデータのみを残しておけば対応可能)


以上①②等の、3Dプリンターの活用に関連し、その方向性検討等の支援・指導がコンサルティング対象となります。

4回の閲覧0件のコメント

最新記事

すべて表示

ばね加工について

「ばね」は、「たわみを与えたときにエネルギーを蓄積し、それを解除したときに内部に蓄積されたエネルギーを戻すように設計した機械要素」と定義できますが、そのばねにも様々な種類があります。 形による分類では、コイルばね、渦巻きばね、皿ばね、板ばね・・・等がありますが、ここでは比較的小物のコイルばね(線、棒状または板状の材料をらせん状に成形したばね)を取り上げてコメントします。(特に圧縮ばねとして自動車部

洗浄工程について(2)

洗浄工程について(1)では、製品・部品として要求される清浄度に対応するための洗浄工程について述べたが、もっと広く洗浄工程を検討するならば、部品加工~ SubAssy加工~ Assy組立の全工程で、常に次工程に送る前に次工程以降に影響のない清浄度にしておく必要性があることから、すべての工程において最適な洗浄方法が検討される必要があり、 つまり、洗浄という処理工程は最もひろく(加工工程すべてに対して)

鍛造加工について

鍛造加工(Forging)は、固体の金属材料を工具、金型などを用いて圧縮又は打撃、鍛錬をして部品に成形する塑性加工法の一つです。 鍛造加工する時の素材の温度によって、熱間鍛造(自由鍛造、型鍛造、ロール鍛造等)と 冷間鍛造(ニアネットシェイプ鍛造等)に分類されます。 鍛造加工の加工法には、据え込み(圧縮力を加えて高さを減少;鍛造の基本)、軸(容器)の前方(後方)押出し、側方押出し(パンチ進行方向と直