工場の見える化

見える化とは、トヨタ自動車による業務の改善活動の観点において初めて登場した言葉である。

一般的に、見える化(Visual control)は、企業や組織における財務、業務、戦略などの活動実態を具体化し、客観的に捉えられるようにすることであり、問題や課題を認識するために利用される。

類似の表現として「可視化」(Visualization)があるが、「可視化」が見えにくいものを見やすい状態にすることを指すのに対し、「見える化」は可視化された問題点の対処の判断基準が常に組織内で共有され、問題や課題に対する改善が、繰り返し継続的に行われていく状態にあることを指すという点で異なる。(以上、インターネット検索結果より)


この見える化を工場管理に適用する場合、下記の項目を見える化対象として列記することが一般的である。


①5Sの見える化

 5Sとは

 ・整理(せいり;Seiri);今、必要なモノだけにする。

 ・整頓(せいとん;Seiton);IE的発想で、3定(定置、定品、定量)化を進める。

 ・清掃(せいそう;Seisou);清掃を日常化する。

 ・清潔(せいけつ;Seiketu);整理、整頓、清掃を維持する。

 ・躾(しつけ;Situke);決められたルールをいつも正しく守る。

  の 5つであり、これらを推進するために様々な(可視化された)ツールを用いて改善することが重要となります。


②QCDSの見える化

 QCDSとは

 ・品質(Quality);不適合品、良否判定基準、品質記録等、品質関連の情報の見える化、さらには、そこから品質改善の着眼点を見える化する。

 ・コスト(Cost);原価(労務費、償却費、材料費等)を見える化し、さらにそこからコスト改善の着眼点を見える化する。

 ・納期(Delivery);全体日程計画等により、各フェーズでの納期等を見える化し、日程管理を行う。

 ・安全(Safety);災害防止、安全のルール等を見える化する。

 のことであり、品質、コスト、納期、安全に関わる改善を推し進めることが必要です。


③5M1Eの見える化

 5M1Eとは

 ・人(Man);人の動きを観察し、ムダを見える化する。

 ・機械(Machine);機械、設備の稼働状況を見える化する。

 ・材料(Material);材料、購入品、資材、在庫等を見える化する。

 ・方法(Method);人のやり方、方法、手順、生産性(スピード)等を見える化する。

 ・計測(Measurement);計測内容を見える化する。

 ・環境(Environment);環境状況を確認し、改善ポイントを見える化する。

 のことであり、これらに関わる改善を推し進めることも重要です。


④情報の見える化

 生産計画、進捗管理(計画と実績)、図面・仕様書等の技術情報(紙・電子媒体)を見える化し、日々の生産状況の把握、改善に役立てることも必要になります。


⑤方針管理、日常管理の見える化

 経営方針、工場方針、課方針等、各階層での管理方針、及び、それらの維持管理としての基準・ルール化した形での日常管理項目の見える化を実施し、関連部署のベクトル合わせを行うことが必要になります。


このような様々な項目に対する工場の見える化を推進することによって、工場をあるべき姿に近づけることは大変有効な方策であると考えます。これらの見える化の具体的な方向性、進め方について支援・指導することが生産技術コンサルティング対象となります。





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