失敗学の活用

失敗学または失敗工学 とは、「事故や失敗が発生した原因を解明し、(将来)経済的な打撃をもたらしたり人命に関わるような重大な事故や失敗が起きることを未然に防ぐための方策を追求する学問」であり 。ここでいう 失敗とは、「人間が関わった一つの行為が、望ましくない、あるいは期待しないものになること」と定義されています。

(失敗には、個々人の責任範囲、組織運営範囲、企業運営範囲・・等の階層がありますが、ここでは、個々人の責任範囲という内容に対象をとどめておきます。)

この失敗学で教えている失敗情報から多くのことを学び取り、その経験を創造力の醸成にまで生かすことが特に重要であるという認識から今回取り上げることとしました。

失敗に学び、創造に向かう道は「失敗学」の大きな柱と言われており、ここでいう創造とは全く新しいものを生み出すことを言いますが、創造力を発揮する時の人の頭の中の思考の過程では失敗体験のような経験的なものから培われたアイデアの種が数多く必要になります。又、創造力とは新しいものを作り出す力である以上、失敗は避けられませんし、失敗を恐れて創造はできません。

重要なのは、過去の失敗事例から多くのことを学び取り、新たなことへ果敢に挑戦する姿勢を持つことだと言えます。

この失敗学はあらゆる業種に適応できるものですが、生産技術の業務においては、たとえば製品設計のDR(Design Review)等 における製品仕様に関わる業務、PFMEAを代表とした製造品質構築に関わる業務、作業安全・安全設備を構築するための、工程設計・設備仕様検討業務等、様々な業務に活用が期待されるものです。


生産技術業務におけるこの失敗学の活用(失敗情報の整理、知識化、定式化)の方法、創造業務への活用の方向性等にたいする指導・支援がコンサルティング対象となります。

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