ダイカスト加工について

最終更新: 4月28日

ダイカスト加工は鋳造法の一つとして、精密な金型に溶融金属(アルミニウム合金、亜鉛合金、マグネシウム合金、銅合金等)を高速・高圧で射出・充填して鋳物を成形する方法です。

ダイカスト加工に使われる合金はアルミニウム合金がほとんど(約98%)を占めており、多くの産業分野で使用されています。(Al-Si-Cu系のADC12合金が現在の主流)

ダイカストマシンは射出部構造により、コールドチャンバーマシンとホットチャンバーマシンに分けられております。(溶湯保温炉が分離している(コールドチャンバー)か、一体化している(ホットチャンバーマシン)かの相違)

それぞれのダイカストマシンの 型締め力、ショットサイクル、鋳造圧力等をコールドチャンバーマシンとホットチャンバーマシンで比較すると、型締力はコールドチャンバ>ホットチャンバー、ショットサイクルはコールドチャンバ<ホットチャンバー、鋳造圧力はコールドチャンバ>ホットチャンバーの傾向があります。(アルミニウム合金はコールドチャンバーマシンが主流)

加工条件としては、鋳込温度、金型温度、充填時間、射出速度、鋳造圧力、キュアリングタイム、サイクルタイム等が設定されており、出来映え評価としては、寸法欠陥、外部欠陥、内部欠陥等、それぞれ様々な種類の欠陥項目の確認が必要となります。

このダイカスト加工については、各社独自の専門性の高い技術が導入・展開されていると思われますので技術支援対象とはなりませんが、発展的な改善(他技術と関連させた応用展開、生産性向上(作業性、自動化等)、品質向上(PFMEA対応、不具合対策等))について、助言できる部分があれば コンサルティング対象とさせていただきます。

16回の閲覧0件のコメント

最新記事

すべて表示

ばね加工について

「ばね」は、「たわみを与えたときにエネルギーを蓄積し、それを解除したときに内部に蓄積されたエネルギーを戻すように設計した機械要素」と定義できますが、そのばねにも様々な種類があります。 形による分類では、コイルばね、渦巻きばね、皿ばね、板ばね・・・等がありますが、ここでは比較的小物のコイルばね(線、棒状または板状の材料をらせん状に成形したばね)を取り上げてコメントします。(特に圧縮ばねとして自動車部

洗浄工程について(2)

洗浄工程について(1)では、製品・部品として要求される清浄度に対応するための洗浄工程について述べたが、もっと広く洗浄工程を検討するならば、部品加工~ SubAssy加工~ Assy組立の全工程で、常に次工程に送る前に次工程以降に影響のない清浄度にしておく必要性があることから、すべての工程において最適な洗浄方法が検討される必要があり、 つまり、洗浄という処理工程は最もひろく(加工工程すべてに対して)

鍛造加工について

鍛造加工(Forging)は、固体の金属材料を工具、金型などを用いて圧縮又は打撃、鍛錬をして部品に成形する塑性加工法の一つです。 鍛造加工する時の素材の温度によって、熱間鍛造(自由鍛造、型鍛造、ロール鍛造等)と 冷間鍛造(ニアネットシェイプ鍛造等)に分類されます。 鍛造加工の加工法には、据え込み(圧縮力を加えて高さを減少;鍛造の基本)、軸(容器)の前方(後方)押出し、側方押出し(パンチ進行方向と直